Yodyというここ数年で一気に店舗数を増やしているアパレルがあります。今回はこのYodyで炎上騒ぎがありましたので、それについて思うことを書きます。
使ったベトナムの地図に問題あり
以前のブログでもYodyについて紹介したことがありました。老若男女向けの様々な衣類を扱っていて、デザインなどは比較的シンプルなものが多いです。値段は安くもなく高くもない、といったところですが、あまり私の周りのベトナム人で贔屓にしているような人はいません。私もYシャツぐらいなら一度買ってみるかと思いましたが、胸の部分に「Yody」のロゴが入っているのを見て買うのをやめました。どの服にも見えるところにロゴが入っているので、私の中ではそれが買うのを敬遠する理由になっています。つまりブランドそのものに今のところ価値を感じていないということですね。同じような感覚のベトナム人もいるかと思います。
で、本題。この会社がアプリで全国に販売している旨を知らせるためにベトナムの地図を使ったのですが、その地図に南沙諸島、西沙諸島が入っていないことに腹を立てたベトナム人が多数いたようです。この2つの諸島は領土問題として敏感な地域で、日本の尖閣諸島のような感じです。ベトナム企業が使う地図にこの2つの諸島がないのは、自国に対する敬意を欠いているということでボイコットの呼びかけが起こりました。これについてYody側は他意が無いことについて述べると共に注意が足りなかったと謝罪を表明。事態の収束に努めています。
(この海域は色々な国に囲まれているから結構ややこしい)
ベトナム人のキレポイント
まあ今回の一件で改めて感じたのは、ベトナムの地図を用いるときにその辺りに気を付けないと不快に思うベトナム人が一定数いるということです。特に企業活動などでベトナム人が関わってくるようなものについては国土について注意する必要がありそうです。
実際ベトナム人を観察していますと、外国人からベトナム人について非難されたりバカにされることがあっても、それは個人の問題として捉えることが多く「中にはそう言われるべき人もいる」という解釈で流される傾向があります。一方ベトナム国家に対する非難はあからさまに嫌悪感を示すこともあり、たとえ軽い気持ちでの発言であったとしても、大事になるようなことを何度も見てきました。
つまり意識的にも無意識的にも自国への愛国心や誇りが高いわけで、この辺りの尊厳に触れるような振る舞いは外国人として注意するべきなんでしょう。先ほど国家と書きましたが、大半の国民に共通する文化や習慣についても同じことが当てはまります。
ベトナムの日本料理屋などで傍にベトナム人の店員がいるにも関わらず平気でベトナム(ベトナム人)をバカにしたり批判をする日本人を見ることがありますが、大体の店員は日本語が分かるのでリスキーなことかと思います。そんな人でも日本の会社名や個人名を出すときは小声になりますので、同じような警戒心は必要なんじゃないでしょうか。