ベトナムの忘年会

クリスマスの日になると会社の忘年会は既に終えているところも多いかと思います。ベトナムでは旧正月基準で動いていますので、忘年会があるとすれば旧正月前にする企業が多いですが、若者の「陽暦化」に伴いベトナムでも仲間内で12月に忘年会を開催する人が以前より増えたような気がします。今回はベトナムの忘年会についての話。

日越の忘年会

数年前からでしょうか、「忘年会スルー」という言葉が日本で聞かれるようになりました。要は「会社の忘年会はかったるいからパス」ということですが、これについて賛成派と反対派が分かれているようです。私は忘年会は嫌いなタチではないのでスルーすることはありませんが、敬遠される主な原因(上司への忖度、宴会芸の強要)があればやはり心から楽しめるとは言えないですね。しかし敬遠するのが部下だけではなく上司でもそういう人が出てきているというのは時代の変化を感じます。

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ところ変わってベトナム。ベトナム企業で開催される会社の飲み会に対して、従業員はどのような心境で参加しているのでしょうか。今日はその辺りについて記事にします。

・費用は基本会社持ち

従業員もそうですが役職者であっても費用を支払うということはありません。会社の業績にもよるかと思いますが、会社のイベント事は基本会社が負担します。

・座る席

ベトナムの場合は「会社イベント=酒」なので、酒を飲む人と飲まない人で席が分かれます。またベトナム女性はお酒を飲まない人がほとんどなので、必然的に男女で席が分かれることになります。日本の酒席で上役を楽しませるために敢えて女性を隣に座らせるみたいな記事を見ましたが、ベトナムでそれはありません。むしろ酒を飲む人のテーブルに女性が座っていたら異様に見えるぐらいです。

・上司に対する忖度

パーティなどで仕事の話はあまりしません。楽しむときに仕事の話なんかするのは野暮だと考える人が多いからでしょうか。なので時々日本で耳にする飲み会の時の上司からの説教というのも聞いたことがありません。またお酌は飲む人同士でするのが通念なので、お酒を飲まない女性が上司のもとへ行ってお酌をしなければならないということもないです。むしろお酌をしに行くと自分も飲むのが礼儀になりますので、行かないほうが無難ともいえます。

・途中で自由に帰れる雰囲気

何か用事があればちょっと挨拶をして普通に帰ることができます。もちろんその後の二次会に参加するかどうかも自由。ベトナムの場合会社のイベント関連で帰宅で午前様なんてことはまずありません。

とまあこんな感じで書いていくとベトナムの忘年会のほうが気楽でいいですね。ただしベトナム人の男性はお酒を飲むとだらしなくなる人も多いので、それで絡まれるような事態に見舞われることもあるわけですが。。。やはりそんな男性は女子社員から冷めた目で見られるもので、その辺の自覚がある男性はスマートな飲み方をするものです。

酒を飲む人は飲む人同士でワイワイやり、飲まない女性は女性同士でワイワイやっているのがこちらの飲み会。日本ほど色々なことに神経をとがらせる人はいないと思います。

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