ちょっと前にハノイでバイクの免許試験を受けてきました。前から免許は持ってたのですが、後に書く事情などもあって受験することにしました。今回はそんな免許試験を通じて思ったことを書きます。
試験を受けに行くことにしたわけ
日本で取得する国際免許はベトナムは対象外なので、ベトナムでバイクや車を運転する場合は現地の免許証が必要となります。そのためには日本で免許証を持っている場合、書き換えという処理を現地の役所でしてベトナムの免許を受け取ることができます。ただ外国人は書き換えても有効期間が日本の免許証の期限か、レジデンスカードの期限のどちらか短い方になりますので、実質2-3年ごとぐらいに更新手続きを行わなければなりません。一方ベトナム人は同じ試験を受けると無期限のバイク免許となります。
そこで期限が切れた私の免許を更新する必要が出たわけですが、少し前から現地の日本人向けに免許取得のサポートをしていることもあり、折角の機会だから改めてベトナムの交通をちゃんと学んでおくか、ということで今回学科と実技の両方を受検して取り直すこととなりました。
いざ試験
今回はバイクの中でA1といわれるタイプの免許を取りました。街中で走ってるバイクの大半、排気量で言うと50~175ccまでの免許です。このタイプの免許は教習所に通うのは任意で、実技、学科共に自学できるのであれば、すぐ試験を受けることができます(正確には申し込んでから2週間ぐらいかかります)。申し込みの際に健康診断を受ける必要があるので指定の病院で受診後、試験センターより試験日を指定されます(自分で日時を選択はできない)。
集合時間は朝6:00。「ゴルフのラウンドじゃあるまいし」なんて思いながら、このアホみたいな朝の早さが何ともベトナムっぽいです。
学科試験
A1免許は全200問のうちから25問から出題され、21問以上の正解で合格です。問題集がアプリや書籍で多数出てますので皆さんそれで勉強しています。私もスマホアプリでせっせとやりこみました。試験自体はこの問題集と一言一句違わず出ますのでやりこめば誰でも受かります。ベトナム人で横領のいい子は2~3日もあれば十分じゃないでしょうか。日本人の場合は当然試験はベトナム語ですが、言語の問題がなければ日本の免許知識で7割は初見で解けるでしょう。根性さえあればベトナム語が分からなくても正解を丸暗記という形で突破できると思います(そんなことをしてまで学科試験を受けるもの好きはいないと思いますが。)。
はい、で試験はパソコン形式で行われ終わった人はその場で合否が分かります。合格者は続いて実技試験へ、不合格者はドライに「出直してこい」と通達され試験会場を後にします。
実技試験
マニュアル式のバイクを使いますのでギアの切り替えが分からない場合はちょっと厳しいかもしれません。ただ試験自体は全てセカンドギアだけで突破できるので、切り替えの技術などを求められる事はありません。前の受験者がギアをセカンドにしたまま渡してくれれば問題ないですが、私の時は4速で渡されましたのでこういう時に切り替え方が分からないと詰む可能性があります。
走るコースは「八の字走行」、「幅狭直走」、「ジグザク走行」、「凸凹道運転」の4つです。試験に落ちる人のほぼ全ては最初の八の字走行で、後の3つでは正直落ちる要素がありません。なので最初の八の字さえクリアできれば実質合格みたいなものです。八の字は思ったより幅が狭く、センサーでラインを踏んだかどうか判断されるので中々シビアです。試験前に15000ドン払えば練習できるシステムで私も一度練習しておきました。それだけでは不十分な場合、試験コースを解放している教習所がありますのでそちらで練習している人もそれなりにいるようです。
こんな感じで学科・実技トータル30分ほどの試験(待ち時間は3時間(*_*))を受けて無事に免許を取得することができました。