ベトナムのスーパーで買い物するにあたって頭の中でツッコミや自問自答を繰り返す機会が多いのが精算時。今回はかつて小売り業界で仕事してた経験のある私から見たちょっとした愚痴を2つ書きます。
レジ打ちの店員
ベトナムのレジでもデジタル式が結構普及しています。スキャンした商品の値段や合計額などが液晶に表示されるタイプも多く、言葉が分からない外国人でもとりあえず値段などであれば問題なく理解できるようになっています。
ただレジの使い手の問題なのか「保留」機能を使う店員がほとんどいないのは気になるところ。レジのタイプから恐らく保留の機能はあると思われますが、使用する教育を受けていないんですかね?(レジの「保留」機能とは前の客の精算を途中で止めて、後ろに並んでいる客を先に改めて精算するための機能)
ベトナムのスーパーで野菜を買うときは測りで重さを測り、自分が買う量に応じて値札のついたバーコードシールを改めて貼ってもらう必要があるんですが、最初から袋に入っている野菜などはその処理をしないでいいと勘違いする客も結構多く、いざ精算のときにシールがないと言われて、野菜売り場まで客が再度シールを貼ってもらいに走るという場面がよくあります。その間レジの店員はひたすら客が戻ってくるのを待ち、後ろの客もただひたすら待ち続けるという構図になるのですが、こういうときにこの「保留」機能をなぜ使わない?と思うことがよくあります。またそれで後ろの客が増えて混雑しても別のレジを開局する(日本でいう「2番目にお待ちのお客様どうぞ~」)というのがベトナムでは見られません。
人員の関係もあるんですが、イオンスーパーでも似たような感じなのでこれを改善するのは一筋縄ではいかないのかなと思いつつ、そもそも待たされて怒る客がいないからその点のサービス改善も進まないのかなとも思っています。
ベトナム人は待たされることについて辛抱があると言いますか、私の心が狭いのかな?といつも頭の中で自問自答する瞬間です。
キャッシュレスで支払う客
ベトナムもキャッシュレスでの支払いが増えています。スーパーでも銀行のカード払い(こちらではデビットカードが主流)やスマホのお財布携帯的な支払いをする人がたくさんいます。
ただこれも使う側の問題がありまして、QRコードをスキャンしようとしてもできないとか、インターネットに繋がらないとか、情報を読み込まないとか、色々手こずっている場面によく出会います。後ろで並んでいる立場としては「無理なら現金で払えよ」と思うのですが、キャッシュレス派はほとんど現金を持たないのでしょうね。
「そんなに高額な買い物をしているわけではないのだから、そういうときのために保険としての現金を携帯しておけよ」と思う私は厳しいのかな。上で書いたのと同じくこれで後ろの客が待ちぼうけでどんどん列が長くなっていっても客、店員と特に気にしている様子がありません。やっぱりこっちの世界では私は心が狭いのかもしれないと待ちながら自問自答しています。
社会が急速に発展してどんどん先端技術が取り入れられていってるベトナム。ただそれを使う人の感覚がまだまだ追いついてないと感じることがそこかしこにあるわけで、今はキャッチアップで精いっぱいな段階なのかもしれません。もう少し成長が緩やかになったときに、また別の視点での改善に注目がいくようになれば、これはこれでまた違う部分の成熟した社会になるではないだろうか、と帰りのバイクに乗りながら考えていた道中でした。