折角なんでテト前に起業の感想を振り返ろう

明日からベトナムではテトが始まります。私にとっては普通の日ですがベトナム人と結婚して、妻の実家が近いとそういうわけにもいきません。実際は今日からテト前日として色々準備事が始まります。さて、ちょっとそんなことは置いといて、ベトナムでの年の終わりを迎えて起業した約1年について振り返ってみることにします。

独立&起業

今年の春先から独立起業。準備やらなんやらが終わってようやく活動しようと思ったら長期のロックダウンに会い出鼻をくじかれることに。唯一救いだったのは前職からの付き合いがあったことからまったく営業活動をしなくても仕事をくれるありがたい存在がいたことです。それでもやっぱり時間を持て余すことは多かったので、逆に色々な時間に充てることができました。

働き方を見直すことに

大学を卒業してから雇われの身分でしか働いたことがなかったので、仕事とは決められた時間に働いて休みの日に休む、というのが当たり前でした。なので休みの日にはやっぱり仕事はしたくなくて、できる限り仕事に関わることをシャットアウトして休日を過ごそうとしていました。

しかし独立以降はこういう感覚から解放?されます。というか自分が上げた収益がそのまま自分(会社)のお金になるわけですから、稼げると思ったら夜中でも働きますし、こりゃダメだと思ったら平日の昼間も早々に仕事を切り上げることもあります。休みも顧客大半が活動していない土曜日や日曜日を基準とはしていますが、別にそこにこだわって休む必要もないという考えに。。。

家族でどこかに出かけるなら平日のほうが空いていて快適なので、平日にショッピングセンターに行くこともありますし、外食も週末の夜を避けて平日に行くようになりました。平日に遊んだならその分、土日や夜の時間に働いて帳尻を合わせればいいわけで、これはサラリーマン時代にはできなかった行動です。要は顧客とのやり取りで滞りさえ生じなければ自分の都合で働くことができます。

これまで以上に仕事の効率性、経費の削減を考える

会社で働いていると「これは何のためにやっているのだろうか?」というような作業がいくつかありました。何となく習慣で惰性的にやっているけど、効率性や生産性を考えると不要な作業に思われる。けどやってりゃ時間は消費され「仕事をしている」と思ってもらえる。その上それに対する給料は保証されるから改めて廃止の意見は上げることにもならない。こんな感じのことがありました。この辺りを改めて自分で考え直し、いかにシンプルで効率的な作業を確立させるかを日々研究しています。

また経費についてもやっぱりよく考えます。会社の経費はある意味自分のお金を使っているような感覚なわけですから、紙一枚でも印刷する必要があるものなのかをよく考えるようになりました。他にも日本人(外国人)であれば必要経費みたいになっている部分も本当に必要なものなのかどうかを改めて考えてみるきっかけとなりました。

起業のメリット、デメリットを実際にやってみて感じたこと

まだ1年も経ってないのでそれを語るには早すぎますが、とりあえずこれまでで思ったことを書いてみます。(あくまで私個人が感じたことです)

メリット

・働き方を自分で調整できる

上で書いた通りです。働く時間の概念が変わりました。しかし状況によっては仕事に忙殺されることもあり得ますので、この辺りを自分でどのように調整するかのスキルが問われるかと思います。

・上司からのプレッシャー、ストレスがない

私はそこまでパワハラ気質な上司の下で働いたことがありませんが、こういった上から受けるストレスはなくなります。もちろん従業員を雇えば下からのストレスを受けることはあります。

・成功すれば金銭的なゆとりが生まれる

成功すれば雇われの身分よりも多くの金銭が入ってきます。しかし失敗すればもちろんお金を失います。10時間働いて100万円手にすることもあれば10時間働いて0円なんてこともあります。時間給で雇われているかどうかの絶対的な違いかと思います。

デメリット

・孤独、不安との闘い

上手くいかなかったときにどうやってメンタルを保つか、どうやって打開策を見つけるか、ここをしっかり確立させないと身がもちません。

・社内で尊敬できる先輩、上司に出会う機会がなくなる

これまで働いてきた中で尊敬できる先輩や上司がいましたが、自分で起業をすると社内でこういう人たちと出会う機会がなくなります。まだまだ40歳にも満たない若輩者の私にとってこういった方々の存在は必要だと考えますが、これからは社外のそういった人たちとの付き合いが重要になりそうです。

・収入が安定しない

毎月決まった額が保証されるのは雇われの特権だと思います。今の時代は何となく労働者が搾取されているような風潮がありますが、金額は抜きとして毎月決まった収入が保証されているほど生活設計が立てやすいことはありません。今月は凄く良かったけど来月はどうなるか分からない、あるいは今月は全然だったけどその次の月は儲かった。今の私はこんな感じなので、もう少し安定した収益を得られるよう頑張りたいです。

お客さんに対する感覚

会社員をやってるときはお客さんからお金を頂いても、最終的には会社から給料が支払われているという気持ちのほうが強かったです。なのでお客さんに対しては「弊社をご利用頂きありがとうございます」みたいな感謝レベル。一方自分で会社を起こすとなるとお客さんに対する感謝のレベルが上がります。「弊社をご利用頂きありがとうございます。おかげさまで弊社が存続できます。そして私も生きながらえることができます」みたいな感じです。

ただ誰に対しても尻尾振って仕事取りにいくと色々面倒なことになりますので、その辺りの取捨選択はしたいところですが、今はまだそんなことを言える段階ではありません。がむしゃらに仕事をとっていかなければ、という身分です。

起業してもうすぐ1年ですが、ざっとこんな感想です。これからも会社が続く限りは試行錯誤の繰り返しで一喜一憂するような時間が続くかと思います。来年はまた違った感想が書けるよう努力します。

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