ハノイには2021年3月現在2つのイオンモールがあります。1つはハノイ東部にあるイオンモールロンビエン、もう1つはハノイの南西部にイオンモールハドン。どちらも郊外にありますので中心部からは遠くなりますが、これまではイオンモールロンビエン1つだったのが、ちょうどその対角線上にできたのでハノイ在住の日本人は居住地に応じてどちらかに近いほうに行ってるかと思います。私はハドン店のほうが近いので2019年末にハドン店ができて以降はロンビエン店はご無沙汰です。今回はこのハドン店について思うことを書きます。
イオンのスーパーなんだけど
基本的にはベトナム人をメインのターゲットとしているみたいなので、やっぱりベトナム人受けしそうな食品が優先的に販売されている気がします。確かにベトナムの系列スーパーと比べると日本の製品(主にトップバリュー商品)などが見られますが、それでもコーナーの一画に少し置いてある程度のものです。私としてはイオンのスーパーを利用する一番の目当てはこのトップバリュー製品なんですが、ハドン店に限って言いますとその品ぞろえが開店以降徐々に少なくなっています。
ベトナム人が買わない商品は取り扱わない?
日本の調味料はやっぱりベトナム人はあまり買わないようで、醤油やポン酢なども陳列されなくなりました。経営の観点からいくと当然かと思いますが、これは地味に残念。またベトナム人の大半が食べないであろうレトルトカレーも姿を消してしまいました。実際イオンスーパーでレトルトカレーをかごに入れていたら、恐らく日本人なんだろうなと想像されるかと思います。
ベトナム人が買うものはやっぱり入荷される
日本のスーパーでは見ないものでも当地で需要のあるものはしっかり販売されています。生鮮食品でもやっぱり周りの競合と戦う必要があるので当然かと思います。魚なんかもやっぱり淡水魚が中心で海水魚は基本鮭の一択、たまに鮪と鯖を見る程度。カエルや豚の脳みそ、鳥の爪などが常備されているのは流石と言っていいでしょうか。どちらにしてもこれらはベトナム人向けであることはすぐに分かります。
店員の教育はちゃんとやってるんだろう
日本と全く同じかと言われるとそんなことはないですが、一応ベトナムの水準で話をすると高いほうだと思います。とは言っても店員同士でお喋りに興じたり、客の導線気にせず品出しをしているような場面に出くわすこともありますので、そこは要改善といったところでしょうか。同じスーパーでも私の中でビンマートは及第点、ビッグCは舐めた態度の奴が多いといった感じです。
これはベトナムならでは、というか日本ではない光景ですが、基本的にベトナムのスーパーの従業員は全員若手です。商品の品出しからレジ打ち、入り口の警備までほとんどが30代までに収まります。日本の場合スーパーと言えば学生のバイトかおばちゃんというイメージですが、ベトナムの場合は若い職場という雰囲気です。それもそのはずスーパーそのものの歴史がまだ浅いので、実際50代以上の世代がスーパーで働くとなっても勝手も分かりませんし、正直使い物にならないのでしょう。この世代より上は基本市場での買い物がメインで生きていますから。また40代以上の世代に所謂現代的な接客を教えたとしても中々適応が難しいことが予想されます。
過去に妻が日本のスーパーへ行ったとき、従業員がおばさんばかりで驚いたと言ってましたが、日本の平均年齢の高さを感じさせられる発言かと思います。