トイレって何気にその国を象徴します。私の場合は和式の水洗トイレからスタートした口ですが、当時はぼっとん便所も現役で活躍している家もあったのを記憶しています。一応トイレは個室という概念で育ってますので、子どものときに中国の你好トイレを聞いたときは衝撃でしたね。大人になって中国の九塞溝へ向かう途中、この你好トイレを体験しましたがトイレの文化について改めて考えさせられたものです。
さて、所を少し南に移してベトナムのトイレです。現在ベトナムの都会のトイレは日本人が見ても違和感のない形式で、トイレは経済発展と共に整備されていっています。学校のトイレも同じような感じで時代と共に進化していってますが、今回はその進化の過程をたどってみたいと思います。
トイレ=個室ではなかった時代
今の30代以上は住んでいる場所に関わらず大体この手のトイレの利用経験があるそうです。
現在も田舎の一部で現役のようですが、昔の学校のトイレは全てこんな感じだったようです。日本人の感覚では強烈なものがあります。女子トイレですが何となく想像できるでしょうか。用を足した後は壁についている蛇口から水を流すという仕様です。ここに複数の人が並んで用を足している光景は凄いものがありますね。
こちら男子トイレ。段差の上に立って壁に向かってするタイプですね。昔の日本の古い公衆トイレでもこんな感じのトイレがあったような。。。一度に大人数が用を足せるという点では合理的かもしれません。
少しプライバシーを追加
横に仕切りがつきました。地方に行くとこのタイプはまだまだあります。男子はこの形式で特に問題なし。でも今の女子はやっぱり恥ずかしい。今となってはオールドスタイルです。
現在のトイレ
トイレのプライバシー感覚は日本のそれと同じようになりました。今は女子トイレは個室じゃないとダメだというのが普通です。子どもも同じでトイレが古い、汚いところではやりたがりません。因みに昔からある役所や病院のトイレも今はこんな感じです。
やっぱり古くて汚いトイレを使い慣れている人はトイレの使い方も汚い人が多いです。でもってそういうのは用を足すとき以外でも何かとその部分が出やすい人が多い気がします。最近のベトナム女性はどこかに遊びにいったときにもトイレがきれいかどうかを評価基準に上げる人も多く、ベトナムのトイレ意識もかなり高くなったように思います。私の妻も
「日本はどこにいってもトイレの心配をする必要がないから素晴らしい」
と言っています。ベトナムもいつの時代か日本のウォシュレットや音姫が普及する時代が来るのでしょうか。