年が明けましたがベトナムでは何というか普通の祝日に毛が生えた程度で、特に新年を祝ってどうこうという感じではありません。せっかくなんで正月らしいものを食べたいなと思いつつもベトナム人妻にそれを期待することはできません(だったら自分で作れという話なんですが)。というわけでこの正月前後はちょっとリッチにホテルで過ごしています。
ところで先日以下のような記事があったので、今回はそれについて気になっているところを書いていきます。
https://www.businessinsider.jp/post-227016
一般論が通じなくなってきてる日本社会
ファミリーマートが出す総菜の名称『お母さん食堂』に対して、「偏見を助長するから名称を変えてほしい」と訴える女子高校生がいるという話。これについて賛否様々な意見が出ているようですが、当のファミリーマートしては「参考はするものの今すぐ変更する予定はない」というような姿勢なんだとか。
「女子高校生がこんな事を言い出す時代になったのね」というのが私の率直な感想です。男尊女卑と言われればそれまでですが、私はこの主張には否定的な立場です。母の愛情溢れるご飯、いいじゃないですか。私の両親はそれぞれ料理をしますが、母親と父親が作る料理に種類の違いはあれど、どちらの料理も好きでした。このファミリーマートが出している総菜の分野でいくと母の守備範囲です。恐らく大体の家庭はそうなんじゃないでしょうか。一方私の叔父は調理師、奥さんは料理が苦手ということで、そこの家庭では料理は叔父の仕事です。それについて良いも悪いもありません。
多様な価値観を持った人たちの中から自分に合った人を選ぶことを求められる
「料理は母親が作るという偏見を助長する」という意見に隠された意図は何なのか?。その子が育った家庭を知りませんので何とも言えないところですが、「料理は女性がやって、それ以外の家事は男性がやる」だったらどうなんだろうとも思うわけでして、もしそうであればファミリーマートの『お母さん食堂』にだけ噛みつくのは筋違いなのではないかと。
この記事で取り上げられているのは「家事、育児は女性がするものという偏見のために女性が仕事を諦めるケースが多い」と結びつけています。例えば会社から「あなたは家事と育児で時間を取られるだろうから採用しない」なんて言われれば大問題ですが、これはその家庭単位の話で、家事育児に協力的な男性、女性が仕事に出るのに理解がある男性を選べばいいだけの話です。私としては「~は男性/女性がするもの」とかではなく、お互い役割を決めた上で、余裕があるときはお互い手伝うぐらいの感覚で十分だと思っています。
個人的には男性と女性の区別があったのほうが世の中上手く回ると思ってるんですけどね。まあどっちにしても今回の主張が通ってしまうとハノイの「おふくろ亭」も改名の危機ですな。