爪垢が溜まっている人はどこの国でも嫌われるでしょうが、爪を見ればその人の生活形態が何となく分かってしまいますね。今回はベトナム人の爪から見る職業の種類について書いてみます。
ブルーカラー系と思われる爪
一般に現場作業系の人は爪の汚れが激しく洗っても落としきれない蓄積汚れがありますので、爪を見ればホワイトカラーかブルーカラーかの見分けができることがあります。こちらではバイクの整備士みないな人も多いので、日々油を触って汚れている人や農作業に従事している人も土を触ることが多いので、その部分が目立つ人が多いです(特に田舎の人)。傍から見ていて手袋しないのかな?と思う技術者はこちらには結構いるものでして、単純に安全面とかで危なくないのかなと思う機会はよくあります。
爪で収入を推定されるケースもあるらしい
爪の汚れを単なる清潔度として見るのではなく、そこから相手の収入を何となく推し量ることができるという話を聞きます。「爪が汚い=低所得者」という構図がベトナムにはあるようで、本人の知らないところでそういった判断を受けている可能性があるわけです。こちらでも最近は女性のネイルサロンが流行りだしていますが、そんな次元とは全然違う爪への意識が社会的にあるということです。
そういえば最近の日本人では見かける人が少なくなりましたが、ベトナム人男性で小指の爪だけ異常に伸ばしている人をこちらではちょいちょい見かけます。どちらかというとローカル色の強い男性に多い気がしますが(タクシーの運転手など)、これがファッションなのか、便宜的なものなのかは未だに謎です。
因みに上で書いた女性のネイル事情について、日本人女性のネイリストに言わせると、ベトナムのネイルアートの腕はまだまだ未熟な人が多いんだとか。ただもともと手先が器用と言われる国民ですので、時間をかけて修行をすれば十分日本のレベルに到達する可能性もあるとのことです。ただし大雑把な国民性という部分も相まって、スタイリスト、客ともに中途半端なレベルに満足して、ネイリストとしての成長が鈍化する可能性は大いにありえるとも言っていました。
やはり技術の発展には客の厳しい目が必要だということなんでしょう。