日本で住宅に悪さをして嫌われるシロアリですがベトナムにもいます。私もこれまで住んだ家でそれぞれシロアリを見ていますので今回はベトナムのシロアリについて書きます。
現れるのは初夏辺り
ハノイで夏が始まる4月の下旬から5月の頭にかけて見る機会が多いように思います。私はこれまで3つのマンションに住んでいるのですが、どのマンションでもこのシロアリを見ました。最近今住んでいるマンションでも見ています。ただマンションで発生するというのではなく、マンション付近のどこかで大量発生したのが光に導かれてやってくるといった感じです。
現れるのに前触れがありませんので日が暮れるぐらいの時間帯に窓を開けていますと、いつの間にか部屋の電気周りにシロアリが大量に飛び回っているというような目に遭います。ただ光に集まる習性がものすごく強いので、部屋の電気を消してベランダの電気だけ付けておくと簡単に外に誘導できますからそれほど難儀はしません。また日常的に発生するのではなく、本当にこの時期に1,2回程度の発生なので特にうんざりするといった感じでもありません。
日本ほど忌み嫌われていない?
日本だと住宅被害を及ぼすということで即行駆除の対象になるシロアリですが、こちらのシロアリはそういった住宅被害を及ぼす存在といった認識はあまりなく、そこまで駆除に躍起になるといったふうではありません。一応駆除の対象にはなってるようですが、ベトナム人からそれほど忌み嫌われないということは目に見える被害が少ないからだと思われます。
シロアリというと木造建築の木材を食い荒らすので有名ですが、こちらの家は基本鉄筋です。よほど古い家であれば木造建築の家もありますが、ハノイ中心部の民家、マンションでは鉄筋が普通です。なので日本の住宅と比べて被害があまりないのかもしれませんし嚙みつくなど人体に害を与えるという話も聞きませんので、こういった立ち位置なのかと思います。実際同じアリでもやけど虫とか人体に直接害を及ぼす虫がこちらにはたくさんいますので、そっちのほうが駆除対象として優先度が高いのかと。
この記事を書くにあたってシロアリはベトナム語で「mối」というのを知りました。あと日本語でアリとは言いますがゴキブリ科に属するそうですね。部屋に大量に入ってきたシロアリが全てゴキブリに変わったとしたら発狂間違いなしです。