日本では大麻や覚せい剤で逮捕される有名人がちょくちょく話題になりますが、未成年の麻薬中毒者についてはあまりニュースにはなっていない気がします。そもそも覚せい剤を手に入れるにはそれなりのお金が必要なわけですし、売人も金のない人にあまり近寄らないという事情もあるのかもしれません。まあ未成年でもたいがい悪い奴はいてるんで、予備軍みたいなのはたくさんいてるんでしょうけど。今回はベトナムの未成年における麻薬中毒者について。
社会問題となる未成年の麻薬中毒者
ベトナムでは覚せい剤を使用する青少年が増えていることから注意喚起がなされています。日本よりも比較的覚醒が手に入りやすい環境かと思われるので、たとえお金がなかったとしても何かしらのルートで手に入れることができるようです。実際大麻などの植物は自生のものがあると聞きますし、それ以外のものでも日本ほど手に入りにくいということはないんでしょう。
しかしもちろん覚せい剤の所持者には厳罰ですので、社会的にも厳しい目が向けられます。冒頭で書いたように青少年の麻薬中毒者がいる昨今、何とかこの流れを食い止めようといろいろな方法で注意喚起がされています。その中で印象に残っているのは麻薬中毒者になった青少年がどのようになるかを紹介したテレビ番組でした。
この番組の中では中毒者の青少年の奇行が紹介されているわけですが、なかなか衝撃的なものでした。警察官が取り調べをしている最中、取調室を幻覚でプールと思い込み、いきなり地面の上で平泳ぎをしだす少年。他にも部屋に入ってきた警察を幽霊と思い込み発狂しだす少年など、視聴者に覚せい剤の恐ろしさを伝えるにはなかなか十分な内容でした。現実の青少年中毒者を使ってこういう番組を制作するというのも中々のものです。
麻薬中毒者による被害
覚せい剤の影響で自分だけ頭がおかしくなる分にはまだ自業自得ですが、それが理由で引き起こされる犯罪もあるので看過できません。少し前に中毒者のトラック運転手が信号待ちをしているバイクの集団に突っ込んだ事件がありました。もちろん死者多数の大事故です。私も日ごろからバイクに乗ってますので他人事ではありません。どれだけ安全運転を心がけていても、こういうことに巻き込まれたらどうしようもありませんので恐ろしいものです。
他にも親が中毒者がで子どもがひどい虐待にあっているというニュースもよく聞かれます。ベトナムではこの辺りの子どもを保護する機関が未発達なのか大概は他の身内が保護するわけですが、そういった環境で育った子どもの将来などが案じられます。