大阪市の生野区といえばコリアンタウンが有名ですが近年ではベトナム人が増えているとのこと。一昔前は大阪でベトナム人といえば八尾市だったんですが、今は生野区で増えているんですね。そんな生野区の保育園で半数が外国人籍という記事を見ました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6438a0351a8749b6512824737bd3e9eda90214f7
リンク記事にあるように保育園に通う子どもはおろか親も日本語が分からないということで、その対応に苦慮しているようです。このリンクではベトナム人をメインに語られていますので、ベトナム人の子どもという観点からこのリンク記事について思うところを語ります。
子どもも親も日本語が分からない?
1歳児クラスの7割がベトナム人ということですさまじい環境ですね。子どもも親も日本語が分からない人が多いということでどういった事情が考えられるでしょうか?私の知り合いのベトナム人で似たような例がいますので、以下のようなパターンがあるのかなぁと。
・ベトナム人夫が日本で働くなど事前に日本である程度の生活基盤を持っていて、そこへ配偶者と子を日本へ呼び寄せた。あるいは配偶者を日本へ呼んで、日本で子を産んだ。
今の日本だとベトナム人の夫婦どちらも日本語がほとんど分からない状況だと日本で生活するのは厳しいでしょうし、行けないんじゃないかなぁと。仮に周りのベトナム人からサポートを受けられるとしても、一家で日本へ移住するという選択を取るでしょうか?この記事で登場するのは「子どもとお母さん」なのでお父さんは日本語ができるという家も結構あるような気はします。でも大体お父さんはフルタイムで働きに行って、お母さんは言葉不要のパートみたいな感じになるから幼稚園に直接顔を出すのは日本語が分からないお母さんということになるんじゃないでしょうか。
保育園で通訳&翻訳
これだけの割合でベトナム人の子どもがいて、且つベトナム語しか分からないということでベトナム人通訳者を雇って通訳したり、お知らせを翻訳しているそうです。これに対して世間のコメントでは
「やりすぎ」
「日本で生活するならそれぐらいの日本語ができるようになるべき」
「日本人がアメリカの保育園に入っても絶対そんな配慮はしてくれない」
といった否定的なものが目立ちます。まあ園側としても好意でやっているというか、仕方なくな部分があるんじゃないでしょうかねぇ。これだけ大勢の日本語できない園児&保護者がいて日本語だけでゴリ押しでやっても運営に支障がでるでしょう。一度入園させてしまった以上、教育の観点からも放置というわけにはいかないでしょうし。。。まあどちらにしても園の負担が普通の保育園よりかなり大きくなるのは容易に想像できます。
しかし一つの園でこれだけ大勢のベトナム人保護者がいるのなら、有志ならなんやらで金を出し合って通訳者を雇うとか、園側の負担を軽減するような配慮や取り組みがあってもいいのかなぁと個人的には思います。それこそベトナム人得意の助け合い精神をこういうところで発揮しろよとは思いますね。記事でそこまで取り上げていないだけの可能性もありますが、こういったことを国がどうサポートするかといった結論で記事が締めくくられているのは気になるところです。どちらかというとベトナム人が自助でこの状況を打開するためのサポートを国や自治体がやればいいんじゃないでしょうか。
続きます。