ベトナムは右側は海、左側はラオス、カンボジアに面している国です。インドシナ3国という括りで言われていますので、なんとなく私の中では3国トリオな位置づけなんですがベトナム人はそうは思っていません。今回はベトナム人が考えるお隣の国について。
ベトナム人にとっての海外旅行先
多くのベトナム人にとってラオスやカンボジアはベトナムから見て途上国といった位置づけです。でもって国的に何となくイケてない国、というイメージもある模様。なのでアセアン圏内で海外旅行をするといってもベトナムより経済的に発展しているシンガポールやタイなどが優先されます。マレーシアがこの二か国に並んで入ってきてもよさそうなものですが、なぜかその二か国よりは優先度が下がります。
一方ラオスやカンボジアはお隣なので手軽に行けるわけですが、基本的に選択肢には入らない人がほとんどです。立派な歴史的建造物や独自の文化がある、なんて言ったところで全く響きません。人によってはラオスやカンボジアに旅行に行っても友達と話ができない、なんていうのもいました。特に今どき女子はSNS用の写真映えするところを望みますので、カンボジア、ラオスは不十分ということなんでしょう。
ラオス、カンボジアのことをほとんど知らない
そもそも一般のベトナム人はラオス、カンボジアについてほとんど知りません。時々テレビのニュースで政府同士の交流についての話題を見るぐらいで、それ以外はサッカーのアセアンカップで意識するぐらいでしょう。なのでカンボジアやラオスといっても連想できるものはほとんどなく、国旗を見ても分からないという人は結構いると思われます。そういう意味で日本人から見る中国や韓国よりもはるかに関心が低いことが窺えます。
ベトナムの大学ではラオスやカンボジアからの留学生がそれなりにいるようですが、ベトナムからラオスやカンボジアに行く留学生はというと、「聞いたことがない」ということで今の現状を物語っています。