たまたま妻と娘の3人でベトナムにある田舎のスーパーへ行く機会がありました(息子は妻の実家で留守番)。今更ながら田舎のベトナム人について改めて思うところがありましたので記事にします。
LanChiスーパーマーケット
都会に住んでる日本人の9割以上は知らないスーパーじゃないでしょうか。このスーパーは大手スーパー(Vinマート、BigCなど)と棲み分けをしていて、田舎の地域に店を構えています。ハノイの郊外や周辺の地域でもポツポツ見られ、実は店舗数もそこそこ多いです。確かハナム省のドンバン工業団地の横にもあった気が。。。
私の中ではThe田舎のスーパーで店舗の内装から店員、客層と全てが田舎っぽい。あまりピンと来ないと思いますが、とりあえず都市部のスーパーと比べて何かと面白いです。
店の内装
普通のスーパーと言えば普通ですがオールドスタイルなので、エアコンが稼働していません。天井の大型扇風機のみなので、今のハノイの気温では結構暑い。快適なショッピングは無理です。そして何より店内の照明が暗い。これは田舎あるあるです。あとカート置き場がぐちゃぐちゃで整理する人はいません。というか邪魔になってないなら別にぐちゃぐちゃでもいいじゃん?みたいなノリです。
店員
接客という感覚が極度に低い。接客というより店番程度で見ていた方がしっくりきます。よく言えばフレンドリー、悪く言えば何も考えずにそのまま喋っている、そんな感じです。従業員同士でお喋りしたりスマホいじって座ってたりと自由。客も特に気にしないので成り立っている世界です。管理者が見ても何も言わないのかなと思いつつ、何となく失われつつあるベトナムの世界がここにあります。因みに入り口で座っている守衛は明らかにどこかで酒飲んできただろ?という雰囲気のオッサンで、やたらと愛想が良かったです。何というストレスフリーな職場なのでしょう。
客層
私もそうでしたが、基本的にはファミリー層。でもってものすごく田舎臭い。何がと言いますと服装やら立ち居振る舞いやらが、ハノイの都市部のそれとはやっぱり何か違います。フードコートでも机の下にお構いなしにゴミを落とします。最近ではハノイの中心部では少なくなりましたが、ここでは健在です。で、やっぱり顔が田舎顔なんですよ。「田舎顔って何?」と仰る方もいると思いますが、これは私も上手く言えません。なんとなく眉毛と鼻の形に特徴のある人が多いですし、女性の場合はメイクも特徴があります(といってもスッピンでパジャマみたいな恰好の女のほうが多いのですが)。私の家族はどこか地の人っぽくなかったのでしょうか、客や店員から微妙に見られているような視線を感じたものです。
都会と田舎の差が激しい、これもベトナム
田舎の人のモラルに辟易とすることもありますが、実はこういった人たちに私は好意をもっています。基本的に人格的にムカつくようなことはなく、良い意味で馴れ馴れしいので旅先などでも結構話が弾んだりするものです。妻の親族の集まりでも気さくな人が多く、そういった影響もあると思います。また日本人からすれば都会のベトナム人でも距離が近いと感じるものですが、田舎のベトナム人はそのレベルの上をいきます。同じベトナム人でも都会と田舎の違いは日本のそれよりも大きいのです。
この差は時々見ると新鮮味があるのですが、やっぱり経済が成長していくとこのような違いも少なくなってくるのかな、そう思いながらスーパーの中を歩いていた時の話です。