ベトナムの騒音と言えば人の声から人工的な音まで多岐に渡りますが、それらの騒音に頭を悩まされた在住日本人も多いことでしょう。今回は公共の場で騒ぐベトナムの子どもについてをちょっと違った観点から書きます。
一般論としては・・・
基本ベトナムの子どもはやかましいです。ベトナム人の親の中にはその辺りをきちんと躾している人もいますが、商業施設やレストラン、その他公共の場で好き勝手騒いでいる子どもはいくらでもいます。これについて「子どもは騒ぐもの」「子どもに対して騒ぐなと怒るのは野暮」という社会的な感覚がベトナムにはあったりするわけで、こういった子どもに対する大らかな姿勢を好ましく見る日本人もいれば、不快に思う日本人もいたりします。→（私は基本的に後者）
ただ近年の傾向を見ていると公共の場で騒ぐ子どもに対して不快に感じるベトナム人は明らかに増えています。それこそ学生や独身の若い子たちは小さい子どもが騒いでいるような場所には近寄りたがりませんし、なんだったら「ウザい」ぐらいの感覚で見るような人も昔より多くなった気がします。特に都会の環境で育った子たちほどその傾向が強く、やかましいということに抵抗を感じる人は増えていることが窺えます。つまりベトナムだからといって子どもが好き勝手に騒いで許されるのは前時代的なものになりつつあるということですね。こういった現状を寂しく感じるベトナム人もいるようですが、まあ私としてはその若い子たちの感覚を支持します。
親の立場としては・・・
マンション暮らしの私として、子どもが立てる騒音に対してそこまで神経質にならなくていいベトナムの環境には正直助けられている部分があります。家の中でドンドン音を立てるなとか、廊下で大きい声を出すなとかの躾はしていますが、下の息子（2-3歳の月齢）には現時点で常に徹底されるには難しいところがあります。そういう時にちょっとした騒音で苦情がこない環境にはありがたさを感じますし、やっぱり上階でも子どもが走り回っている音をよく耳にしますのでお互い様な感覚も働きます。
ただカフェとか飲食店で自分の子どもが騒ぐのはいつも以上に注意をします。子どもが騒いだらベトナム人でも不快に感じる人が必ずいるということは分かり切っていますし、日頃ベトナム人絡みの騒音で腹を立てている自分が、騒音絡みでベトナム人に迷惑をかけていたら筋が通らないし単純に恥ずかしいと感じるからです。
年に２回ぐらい日本へ一時帰国していますが、一応そのときに困らない基準で子ども達にはベトナムでも公共の場で騒がないように気をつけさせています。日本人にとっては全然でもベトナム人からすると昔より騒音に対して厳しくなったといってますし、そのうち子どもがTPOわきまえずに好き勝手に騒いでいたらバカ親呼ばわりされる時代が来るのかもしれませんね。
