今日はクリスマス。ベトナムでも日本のように飾り付けを行ったりと、クリスマスらしさを味わうことはできます。どうしても気温が高いので日本のようなクリスマスの感覚にはならない私ですが、まあ南半球は真夏のクリスマスなわけですからそれは言いっこなしにします。今回はベトナムのクリスマスについてお話します。
ベトナムではクリスマスとは言わない?
私が子どものときはクリスマスの朝に目が覚めると枕元にプレゼントが置かれていました。しかし10歳を最後にクリスマスプレゼントがなくなり、それ以後クリスマスに特別な関心を持つことがなくなったような気がします。せいぜい年頃になって彼女とクリスマスをどう過ごすか?といった感じでしたが、本人としては混雑するクリスマスよりその前の天皇誕生日(当時の平成天皇)に会ったほうが合理的と思ってた程度です。
それはさておき、ベトナム語ではクリスマスのことを「giáng sinh」と言いますが、ベトナム人はよく「Noel(ノエル)」と言います。起源はフランス語のようで、さすが元フランスの植民地。日本人でも少しクリスマスに詳しい方やキリスト教の方なら馴染みのある言葉なのかもしれません。
私はベトナムに来た当初そんなことを全然知りませんでしたので、同僚から
「ノエルは何をしますか?」
と聞かれても意味が全く分かりませんでした。
外国のイベントが少しずつベトナムにも普及
クリスマスがイベントとして定着したのはそれほど古いことではないようで、妻が子どものときには高校生になるまでクリスマスを意識したことはなかったとのこと。ハロウィーンはここ数年でベトナムに定着しつつありますが、自国の文化に起源がないイベントを楽しむことができるぐらい経済的な余裕が出てきたということでしょう。
最近では地域の催しごととして、事前にお金を払って予約すればサンタクロース(のコスプレをしたベトナム人)が家にやってくるサービスを展開しているところもあります。
我が家の子どもたちはまだ暦云々とかは分からないですが、とりあえずサンタクロースの存在は認識している模様。というわけで今年から枕元のプレゼントを開始することにしました。