ベトジョーというベトナム現地のニュースを日本語で配信しているサイトがあります。在住日本人でも目を通している人はかなりいますが、現地の情報源はほぼベトジョーからという人も少なくないでしょう。さて、先日このサイトの特集記事で警察官と恋に落ちて結婚した人の話がありました。美談ではあるのですが、冷静に見るとツッコミ要素が色々あったので紹介します。記事のリンクを以下に貼っておきます。せっかくの美しいお話に水を差してしまうようですんまへん。
https://www.viet-jo.com/news/special/210917193514.html
読みながらツッコんでた箇所
2018年6月29日、ラン・アインさんはバイクの運転免許証の試験を受けるため、自分でバイクを運転して出かけた。
免許を取る前に自分でバイクを運転して試験場へ行くのが普通な社会。
交通警察官に止められ、運転免許証不携帯で罰せられることになった。
そもそも何で止められた?他に止められるようなことをしたのではないのか?
あの日はとても暑かったので、皆の表情にイライラがにじみ出ていたんです。
警察官としてはどうかと?
処罰を受ければ自身の生活にも影響が生じますが、彼女の行動はとても適切で、優しさと礼儀正しさも持ち合わせていました。
行動はとても適切というのが何とも。素直にとらえると、逃げようとせず言い訳もしなかった。斜めにとらえると、「お金払うから見逃して(^_-)-☆」みたいなノリの女じゃなかった。
タンさんの方から積極的にラン・アインさんにSMSを送り、互いに日常的に連絡を取り合うようになった。
警察がそれをやっちゃいかんでしょ。そういや交通違反を見逃す代わりに体の関係を求めて捕まってた警察がいたな。
彼はラオカイ省まで私を訪ねるため、毎月給料を前払いしてもらっていたんだそうです。
そんな理由で毎月前払いさせてくれる寛大な警察機関。本当の理由を言ってたのか?
私に会いに来るときは、交通費から宿泊費、飲食費まで全て彼が自分で払っていました。
他に誰が払うんだ?
ベトナムでは普通と言いますか、特にツッコむような話ではありません。ベトジョーも現地の新聞社が出している記事をほぼそのまま翻訳しているので、多くのベトナム人もこの話は目にしています。これを見ても違和感を感じるベトナム人は少ないでしょうし、美談として読まれる物語です。
どうやら私の心はこれをただの美しい話として読めないほど汚れてしまったらしい。