ベトナムの結婚用写真撮影とは

ベトナムの都市部は1年遅れで真のコロナパニックが起きているような感がありますが、今年は長期化するロックダウンなどで失われた1年になりそうです。レジャーなどはともかく普通に生活すること自体に制限がかかっていますので何かとフラストレーションのたまる年かと。こんな状況なのでふと結婚式を挙げる人も減ってるんだろうなと思いました。先日私たちの結婚時の写真を見ていまして、当時を振り返りながら書いていきます。

結婚の写真撮影も今年は撮れない人が多いんだろう

ベトナムでは結婚するにあたり野外で多くの写真撮影が行われます。ハノイではホアンキエム湖などでそういった写真を撮っている人を見たことがある人も多いことでしょう。私も例に漏れず妻と結婚するときにホアンキエム湖で撮影を行いました。この写真は往来激しいところでもおかまいなしに撮りますし、これを人生の一大イベントと捉えているベトナム人も多いので、モデルになり切って色々なポーズや決め顔をしているカップルがたくさん見られます。しかしこういう光景も今のベトナム都市部では完全に息をひそめています。規制解除待ちの結婚待機カップルもきっとたくさんいることでしょう。

どんな流れで撮影が行われる?

ホアンキエム湖のように公共の場もあれば写真撮影用に作られた野外スタジオなどもあります。私の時はホアンキエム湖とロンビエン区の野外スタジオで写真撮影を行いました。このときは3月だったので気候的にはちょうどよかったんですが、夏だったら恐らく死んでます(笑)衣装は普通、男性はスーツやタキシード、女性はウエディングドレスやアオザイが多いんですが、私は日本人ということで浴衣をカメラマンに勧められて、スーツ、浴衣の両方で撮影を行いました。

男性は基本的に髪型をセットするだけで、やっぱりベトナムスタイルでセットされます。当時の私はそれなりに髪の長さがありましたのでベトナム風七三ヘアーで固められました。一方女性はメイクもありますので男性よりも時間がかかります。ベトナム人女性は普段特定の人を除いてすっぴんまたは薄化粧ですが、結婚式やイベントでのメイクは日本のそれと比べ物にならないくらい濃いメイクを行います。ベトナム女性の中にはこのメイクも一つの人生の一大メイクと考えている人が多いようです。

(メイクでギャル化させられる妻。和風キャバ嬢かとツッコミました)

基本はカメラマンの指示に従って撮り、中々こっぱずかしいポーズを求められます。何というか「愛」を存分に表現しているようなポーズと言いますか、どうも日本人(私)はこういうの慣れませんね。ベトナム人の中でもこの時に「なり切れる人」と「そうでない人」に分かれるようで、妻は後者にあたります。

ここで撮影したアルバムは後の結婚式で使われる

一日がかりの撮影が終了すると後日1冊のアルバムとデータが渡されます。大体日本の卒業アルバムと同じぐらいのボリュームで中々の分厚さです。これは後日ベトナムで式を行う際に参加者に見せることになり、新郎新婦の写真の何枚かはパネルとして拡大現像され式場に置かれることになります。またそのパネルは大体新婚夫婦の家に飾られますが、私はなんかイマイチだったので妻の実家に飾ってもらってます。

上の写真は妻の実家で挙げた式の一角です。大体この4倍ぐらいのスペースでしたが、式1日目は親族のみが参加する式で、大体150人ぐらいいたような気がします。大半は同じ地域に住んでいる親族でベトナムの親族付き合いが何たるかを象徴していますね。最近は結婚式場で式を挙げる人も増えていますが、やっぱり自宅で式を挙げたほうが年配者には喜ばれます。

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