ベトナムでRPGが普及しない理由を考えてみる

ベトナムでもゲームが好きな人はそれなりにいますが、日本のゲーマー事情とは少し異なる部分があります。今回はベトナムにおけるゲーム事情について思うことを書きます。

家庭用ゲーム機の普及度合い

ベトナムにもPlaystation(PS)は売られていますが、各家庭単位でこの手のゲーム機を持っている人は少ないです。金銭的な問題というだけではなく、ベトナムではそれほど家で家庭用ゲーム機で遊ぶ習慣が根付いていません。ゲームはスマホですることのほうが多く、PSなどのゲーム機で遊ぶ場合は専用の店(いわゆるネットカフェ)に行って遊ぶのが一般的です。この手の店で遊ぶゲームもオンラインで対戦するような種類のゲームが多く、友達と一緒に遊ぶというよりは一人でネット上の相手と楽しむという遊び方のほうが多いようです。

ゲームのジャンル

(なんか不健全な場所に見えるドローカルのネットカフェ)

PSに限って言うとシューティング系やスポーツ系などが人気でいずれのジャンルにしてもオンラインで対戦ができるゲームが好まれています。小さい子が遊ぶというよりは中学生ぐらいからの年齢層が中心となりますので、任天堂に代表されるマリオのような小さい子でも遊べるようなゲームの類は普及しにくいように思われます。

またロールプレイング(RPG)のジャンルもイマイチで、個人的にも何となくベトナム人には合わないような気がしています。以下にそう思う理由を書いていきます。

一人で黙々とするゲームは好まない

上でも書きましたがオンラインなど対戦相手がいるゲームのほうが人気があるのかと。ロールプレイングのように一人で黙々と画面に向き合ってするゲームは物足りなさを感じるのかもしれません(ロールプレイングでもオンライン形式はあると言えばありますが)。

クリアに時間がかかる

ロールプレイングゲームは普通にやれは初見で数十時間かかります。都度ネットカフェに行ってプレーするにも手間がかかりますし、時間的な区切りが難しいのではないでしょうか。

ゲームで地道な作業はしたくない

地道にレベルを上げて装備を整えて難敵に挑む。ちょっとベトナム人っぽくないかなという気はします。全滅しないように準備を整えて情報を収集しながら難敵に挑む、これは日本人の気質に合っているような?他の国でもロールプレイングゲームは普及してますので日本人の気質だけでは語れませんが、ベトナム人には足踏みのないガンガン進んでいくタイプのゲームのほうが合っているような気がします。

制作側の都合

言語設定などの兼ね合いからマイナー言語のベトナム語を導入するリターンがあまりないのかと。この点はベトナムでロールプレイングゲームが流行っているというようなことになるといくらでも可能性はあるかと思います。

こんな感じで勝手に理由を考えてみました。余談ですが私が子どものときも友達と色々なゲームをやったもので、それぞれのジャンルの得手不得手がそのままその人のキャラを反映していたように思います。ロールプレイングゲームを全クリしない人は根気がない、格ゲーが極端に下手な人はどんくさい、などなど。逆にどのゲームも卒なくこなせる人は私生活でも要領のいい人が多かったように思います。

>