ベトナムはサッカーが人気の国で外を歩いていると道でサッカーをして遊んでいる子どもをよく見ます。子ども同士で遊んでいる光景は微笑ましいものですが、裸足でサッカーをしている子もチラホラ。今回は裸足でサッカーをする子どもをテーマに書いていきます。
裸足でサッカーをする子どもと言えば
日本で生まれ育った私は自分が子どものときに裸足でサッカーをする子どもを見ることはありませんでした。子どもの頃当時は、「途上国などの貧しい子どもは靴がないから裸足でサッカーをする子どもがいる」という少しセンチメンタルな話として聞いたことがある程度です。中にはそんな環境で育った子どもがプロのサッカー選手になって大金持ちになったというサクセスストーリーなどもあったかと思います。
なので「裸足でサッカー=貧しい」という認識でしたが、今回話題にする裸足でサッカーをするベトナムの子どもは必ずしもそうではありません。服装はいたって普通ですしそれなりの生活をしているので、特別貧しい家庭というわけではありません。これは一体どういうことでしょうか?
あえて裸足でサッカーをする理由
というわけでベトナム人の友人に話を聞いてみました。子どもの頃にあえて裸足でサッカーをしたことがあるという経験者で、自身の感覚も交えて教えてもらいました。
裸足でサッカーをする理由其の①:上手くなるため
訓練とか足の感覚を鍛えるとかの理由で何となく裸足ですることもあったとのこと。足を強くするという目的でやっていたわけですが、効果はあったか?と聞かれると正直微妙とのことです。
裸足でサッカーをする理由其の➁:適当なシューズがないため
靴はあれどサッカー用ではないし、靴を傷めたくないから裸足でするとのこと。足を痛めるリスクのほうが高いのでは?と思うんですが、この辺りは感覚の違いということでスルーします。
裸足でサッカーをする理由其の➂:その場のノリ
見合った靴を履いてやったほうが高いパフォーマンスを出せるのは分かり切っていますが、あえて裸足をやって動きを抑えてやるような遊び感覚でやっていたこともあったとのこと。その場合は参加者全員が裸足で、これはこれで面白かったそうです。またチカラ差がある者同士でやる際にハンデとして裸足でやるということもあったそうです。
こんな感じで金銭的な理由は関係なく裸足でサッカーに興じることもあるベトナム。しかし道端で裸足でサッカーをやるとケガをするリスクはもちろんあるわけで、親に見つかったら怒られるという子どもも結構いるだろうとのこと。ただ子ども達の中には親に怒られるような遊びのほうがスリルがあって面白いという子もいる(私もこのタイプ)ので、それはそれで少年時代のいい思い出になるかと思います。