東南アジアの国際スポーツ大会SES GAME 2022。今回はベトナムが開催国ということもありメディアでもよく取り上げられ、サッカーを筆頭に盛り上がっているようです。今回ベトナムの男子サッカーの試合を見て思ったことがあったので書いておきます。
得点を取って服を脱いだら
ベトナムが点数を入れてスタジアム、テレビを見ている観衆は大盛り上がり。シュートを決めた選手が走りながらユニフォームのシャツを脱ぐのはサッカーではお決まりのパフォーマンスです。ところがそのシャツを脱いだら写真のようなスポブラをしているではありませんか。
最初私は「何で?」と思いましたがマレーシアやインドネシアのようなイスラム国家も参加していますので、そういう露出を控えるためにスポブラを着用しているのかなぁと思っていました。男でもここまで厳しくやるかと思いつつ、でもベトナムだからそういう規制を強制的にやろうと思えばわけないなと一人で納得していました。
しかし国内ベトナム人の反応はどうかと思い調べてみますと、これが私の勘違いであったことが分かります。
下着でデータ収集
このスポブラのような下着は実はアスリートのデータ収集ができるものとのこと。これを着てプレーすることにより選手の心拍数や運動量、体温、時間ごとの移動速度などを記録できるようです。このデータを基に選手の状態を把握しケガの防止に役立てたり、今後のトレーニングの参考資料として活用されているんだそうな。ヨーロッパのクラブでも前から使用されているらしく、どうやらベトナムもここ最近で導入されだしたみたいです。知ってる人は知っている?「スマートデバイス」が装備された最先端のトレーニングウェアでした。
前に乳首を隠してた事例があったので
もう5年前ぐらいですがアフリカのヒンバ族(女性は全身に赤い塗料でコーティングしている部族)をベトナムのテレビ中継でみることがありました。日本でもたびたび登場するので女性はおっぱい丸出しの部族なのを知っている人は多いと思います。ところがベトナムのテレビ放送ではそのヒンバ族がブラジャーをしていましたので、「遂にヒンバ族もそういう流れか」と、見ていましたが、遠方から映すシーンなどはおっぱいにモザイクを入れて撮影していました。どうやらベトナムのテレビ局側の都合だったようで、お国柄を説明してブラの着用を依頼していたのだと思われます。
こんなことがありましたので、上のサッカーの件についてもそういう勘違いをすることになったわけです。
ちょっとだけ余談
ヒンバ族のおっぱいが出たのでちょっとだけ日本人のおっぱいについて書いておきます。今でさえ女性のおっぱいは隠すものとされていますが、これが一般的になったのは1940年代ぐらいからのようで、意外と最近の話だということを知りました。つまり太平洋戦争辺りでそういう文化が出てきたということですね。それまではおっぱいは赤ちゃんに授乳するためのものにすぎないという認識で公共の場でも普通におっぱいを出して授乳していたとのこと。なのでそういう光景を見慣れている男性もおっぱいを見て性的に興奮するということはなかったんだそうな。海女さんとかも昔はおっぱいを隠さず素潜りしていたそうですし、昭和初期生まれの女性はおっぱいを隠す習慣のない環境で育っていたので、戦後生まれの女性との認識に関する世代間ギャップが見られたようです。
【ボインは~赤ちゃんのためにあるんやで~♬ by月亭可朝「ボインの嘆き」】
おっぱいを隠す文化ができる前の日本人男性は女性の身体で性的な魅力を感じるのはお尻を含めた脚だったようで、和服がスタンダードな時代において普段露出されることのない部位に惹かれるのは同じ男性心理として頷けます。そう考えると男性の性的嗜好は人為的に作ろうと思えばできるんでしょうね。