コロナの影響で日本へ一時帰国が叶わない海外在住の日本人はたくさんいます。厳密に言うと帰ろうと思えば帰れるんですが、そのための準備やまた戻るときの費用や手間を考えると結局帰ることができないという人が多いという現状です。日本の年末年始は多くの駐在員が日本へ帰省しますが、今年は世界各国でこの一時帰国を見合わせている駐在員も多いことでしょう。
こんな感じで帰国が叶わず嘆いている駐在員について書かれている新聞記事が散見されます。しかし駐在員同様に現地採用者も同じなわけですが、なぜか現地採用には触れらない(記事にされない)部分がありまして、今日はそのことについて書きたいと思います。
現地採用者に任せて日本へ帰ってしまう駐在員
見出しの通りコロナで先行きが見えない中、現地のオペレーションは現地採用者に任せて日本へ帰ってしまう駐在員がいます。日本から帰任命令が出る(あるいは本人の希望か?)ので仕方がないと思いますが、結局そのまま1年ぐらい帰って来ず現地採用者が現地代表みたいな感じになっている日系は結構あるものです。駐在員がいなくても普通にオペレーションができていれば、
「わざわざ高いお金出して駐在員置いとく必要ないんじゃない?」
となるのも当然でして、人員体制の見直しに繋がっている企業もある模様。ある意味現地採用者に任せてちゃんとオペレーションできていれば、これは最近のトレンドとしては理想的な状態かと考えます。しかしまあ現地採用者と言えど駐在員同様、定期的に日本へ帰ってやることはあるわけでして、日頃の賃金に加え、こういったところでも配慮されないのが現地採用者の悲哀となっています。恐らく何かしらの事情で帰国することになったとしても、その費用は全額自己負担みたいな会社が殆どでしょう。
現地採用者と言っても経歴は様々
一言で現地採用者と言っても色々な人がいるわけでして、ベトナムで現地採用者として働く人の経歴を見ていると大体以下のような感じに分類されます。
①ベトナムが好きで、とにかくベトナムにいたい人
②日本で働き先に困り、結果的にベトナムで働くことになった人
③色々な国で働きながら何となくベトナムに流れ着いた人
④何かしらベトナムに関わることがあり、そのままベトナムに定着した人
⑤短期的な海外就業経験を積むためにベトナムを選んだ人
中には日本と縁切りしたような、日本へ帰る必要性が全くないような人もいます。そういう人であれば帰国ができなくても全く問題ではないのでしょうが、実際のところそんな人は少数派です。
変な現地採用を掴めば「なんじゃこいつは!?」となるでしょうし、現地採用としてしっかりやってる人は下手に日本の守られた雇用の中で生きていない分、シビアに優秀な人もいます。恐らく現地採用者だけで現場のオペレーションを回せる場合は、そういった方を運よく採用できているのではないでしょうか。